年頭の御挨拶
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
昨年を振り返ってみますと、2014年という年は弊社にとりまして、素晴らしい成長、発展の第一歩の年であったと思います。その理由としては基本的には設備設計事務所でありながら、ほぼ下請体質を脱却して80%以上元請物件を受注することが可能となったこと、あるいはISO9001による仕事の仕方の基軸が定まって来たこと等が挙げられます。
今年はさらにその第一歩目を確実に踏み固めるような年にしたいと考えております。具体的に言うと「JIS Q 9005 質マネジメントシステム持続可能な成長の指針」を取り入れて、今後数年以内に起こると予想される社会の大きな変革に対応できる会社運営の方法を確立することに取り組む所存です。
会社を運営する重要な要素として、社員のこと、インフラストラクチャー、業務環境、財務資源、知的資源等の大きく言って5つの要素が有りますが、昨年迄にインフラストラクチャーと業務環境、財務資源についてはある程度の水準まで整えることが出来ましたので、今年は特に2つのことに着目して結果を出していきます。
1つ目は社員満足度の向上、もう1つは知的資源の共有と有効活用です。
1つ目の社員満足度の向上については「長期人財の育成」「働きがい」「適正な業務評価」「透明性」などをテーマとして、社員にとって、自分の成長が実感でき、仕事が楽しくなる職場作りを社員満足度アンケート調査や内部コミュニケーションを通じて、積極的に行ってゆく所存です。例えば長期人財の育成については、「キャリア開発」という視点を取り入れる必要があり、外部の専門家を交えて、キャリアを核として仕事や職業人生における譲れない価値観、惹かれる方向性、やりがいを覚える分野、大事にしたい基本方針をいったものを社員一人一人が自発的に、自らキャリア開発を進めていくのが良いのではないかと考えております。
キャリアの核としては次の8つの項目があると言われています。
1.専門的・職能別能力を高める
2.全般的もしくは部分的な管理能力を高める
3.自分を律することによる独立性の向上
4.保障と安定性の確保
5.起業家的な創造性を高める
6.奉仕や社会貢献
7.純粋な挑戦
8.ライフスタイルの尊重
これら8つのうち、どの項目が社員の重要事項、関心事になるかを社員一人一人に確認していくことになります。もしかしたら社員自らが今迄に気付いていなかったことへの発見・気づきがあるかもしれません。
2つ目の「知的資源の共有と有効活用」については、過去に行った業務の成果品ファイル・品質実行書・電子データがかなりの量、蓄積されていますので、これをきちんと整理して、新たな物件の為に有効活用していく手順・方法を定めていきたいと考えております。また、個人に保有される情報及び知識・技術を共有化し、適用するために物件ごとのうまくいった点や反省点を発表してもらう場を設けてまいります。(プレゼンテーション企画等)
今後の会社の成長・成熟をもたらすために最も重要なことは、社員満足度の向上により、社員自らが「成長できる」と期待感が持てること、成功体験を積み重ね、成長実感が得られる環境、これらが社員のモチベーションを向上させてくれるものと期待できます。
また、来年の2016年新卒学生につきましては、最低でも4名、多ければ8名の新人確保を計画しています。また、中途採用につきましては、一級建築士、建築設備士の有資格者年間1~2名程度の採用を予定しています。そういった活動によって、2年後の2017年4月(平成29年4月)時点で社員数30名以上の維持を実現する予定です。その後、良きパートナー協力事務所の協力を得て、4年後の2019年4月(平成31年4月)には、社員数30名以上、年間売上高4億円の会社へと成長・発展させ、その後それを安定、維持する予定です。
本年も社員一同、皆様にご満足頂ける成果品とサービスの提供を心がける所存でございますので、 何とぞ昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。
新しい年が皆様にとって素晴らしい年でありますように祈念いたしまして、私からの年頭の御挨拶とさせて頂きます。