2016年 年頭のご挨拶をさせて頂きます。
新年あけましておめでとうございます
2016年の経済情勢は2017年の春に消費税が10%に増額されることが決まっていることによる駆け込み需要や、東京オリンピックの為の建設工事の増大などによって、今年の建築業界の景気は高い状態で推移するものと思われます。
人材不足、材料費の高騰など需要の過多、供給不足が昨年よりも一層目立つ様になると考えられます。
しかし、2017年春以降、政府の財政赤字増大による、公共投資の減少や、消費税増税後の反動作用、あるいは中国経済の減速などにより、景気は大きく後退して行くと言われております。
その様な中で、当社の進むべき道としての本年の基本的な考え方を述べさせて頂きます。
第1に優良な物件の受注確保です。
案件の情報を確実にキャッチし、受注へとつなげてまいります。
今後、建設業界が不況になっても、設備設計の分野では競合相手の廃業、人材不足、高齢化などで、供給不足に拍車がかかることが予想されます。これからはこの業界で継続して長く続ける者こそが勝利者となり、優良な物件の受注量が増えて来ることが充分期待できます。
第2に生産性の向上です。
昨年末にはサーフェイスプロの導入、A2複合機の導入、各種計算ソフト、各種積算ソフト、AutoCADの導入並びに、携帯電話18台の導入等大きく設備投資を行いました。これらを使いこなして、生産性を今より5%程度向上させることを目標とします。
第3には標準化です。
前項にも関連しますが、生産性向上の別の側面として標準化があります。
作図標準書、積算標準書、チェックリスト集などをさらに磨きをかけて、どの設計事務所にも負けない標準化を行っていきます。これにより、さらに労働生産性を5%アップさせます。
第4には労働時間の短縮です。
生産性の向上に伴い、残業時間を技術系全体平均で月20時間程度となる様に調整します。
時間をかけないで、仕事を終わらせる技術を研究してまいります。
第5には品質の向上と納期の確保です。
ISO9001システムも2年目に入っていますが、品質マニュアルなどの改善を行うことにより、さらなる品質向上を目指します。
特に検査と管理専門の技術者を育成します。
第6には二十一倶楽部による広報活動です。
ホームページやFacebookの活用に併せて、基本的な広報活動として、二十一倶楽部を通じてより一層の効果的な広報活動に取り組んでいきます。
第7には在宅勤務のCADオペレーター、積算技術者の発掘と育成です。
今回の設備投資を有効活用し、様々な求人活動により在宅で勤務する作業員を発掘、育成します。また、その為のしくみ作りにも取り掛かります。
総論として
社員数をこのまま30人体制で維持し、一人当たりの生産性を10%向上させます。
最新のパソコンとソフトを使用し、標準化を推し進めて品質の高い成果品を提供します。
優良な物件を受注し、高い生産性で処理する会社を目指したいと思います。
前述の項目を実現に向けるべく、激変の時代に攻め続ける株式会社二十一設計は今年も果敢に挑戦を続けて参ります。
何卒、今後共、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
平成28年1月11日
株式会社二十一設計
代表取締役 桑田 哲司